床の間 TOKONOMA: The Room for Art

2020.01.17 執筆者 : Masako Segami タグ : Living Room

伝統的な日本建築の一角に設けられたスペース=「床の間_tokonoma」。掛け軸や生け花、置物など、アートを飾ってゲストをもてなすスペースです。時代とともに床の間のある家は減ってきましたが、心に響くアートで相手を迎えたいという想いは今も昔も変わりません。床の間のようなコーナーに、お気に入りのプロダクトを飾ってみてはいかがでしょう。


茶の湯の空間演出に学ぶ、テーマのある飾り棚。

亭主と客人が心を交わす小宇宙ともいわれる茶の席では、古くから季節やテーマに合わせた掛け軸や花を床の間に飾ってゲストをもてなしてきました。そんな伝統文化にならって、自分なりのテーマを意識した“床の間”コーナーをつくってみてはいかがでしょう。例えば壁面には、初春をテーマに、揉んで風合いを出した和紙に一枚ずつ刷毛で色を付けた[金よごしパネル]の淡い色合いのやわらかな質感を。そして月見窓をイメージしたシャープな印象の花器[うたかた]には、爽やかなグリーンを。まるで石のような独特の風合いを生かした[likestone]にはみずみずしい色彩の花を。一輪の花や個性的なオブジェなどちょっとしたアートをきっかけに、思いがけず会話が弾むかもしれません。


日本人の美意識を灯す、和らぎのあかり。

空間に陰影を生み出すあかりは、演出になくてはならないエッセンス。ほの暗くなってきた時間帯もあかりを灯すことで、また違った表情が生まれます。ゆらゆら揺れるロウソクのあかりを再現した「びん型ちょうちんスタンドLEDゆらぎ」は、和紙からもれるやわらかな光がリラックスモードへと誘います。そしてクラシカルなあかりと対極にある最新のWi-Fi機能を搭載した「wesign」は、遠く離れた大切な人とコミュニケーションできる通信機能付きのIoT照明。アートな空間に人の気配やぬくもりが感じられる新しい時代のあかりです。


自然の美しさと幾何学的なフォルムの融合。

例えば、部屋と部屋をつなぐ廊下にもアートを飾れば、心ときめく素敵なギャラリー空間に。折り紙のようなフォルムが美しい「The Hanging Vase」は、シャープなデザインに植物のやわらかなラインが引き立つ美しい花器。ゆらゆらと宙を舞う姿に、家の中に居ながら自然の風を感じられる、オブジェのようなフラワーベースです。


工芸士がつくるアートなインテリアパネル。

揉んでシワをつけた和紙に、工芸士が一枚ずつ刷毛で色を付けることで生まれる表情が魅力的な金よごしパネル。伝統文化を現代の暮らしに合うようにデザインした、手仕事によるアート作品のようなインテリアパネルです。


金よごしパネル

有限会社湯島アート
東京都文京区湯島3丁目21番2号


夜月のようにはかなく浮かぶ、まるく美しい一輪挿し。

日本に古くからある月見窓をイメージしてつくったモダンな花器。2本のリングの間にガラスの器を挟み込んで使うスタイルで、ツル性の植物もバランス良く固定可能。丸く切り取られた空間に、一輪の花の美しさが際立ちます。


うたかたグレーS

丸信金属工業株式会社
栃木県足利市借宿町65


石の素材感を表現した独特な風合いのフラワーベース。

陶器の原料である土へのこだわりから生まれた、まるで石のようなセラミックブランド「likestone(ライクストーン)」。割れた半製品を粉砕したものや発色の異なる粘土をブレンドして仕上げた独特のマットな風合いが魅力。


likestone

芳泉窯 有限会社カネ芳製陶所
岐阜県土岐市駄知町1804-17


ロウソクのゆらぎを再現した、提灯のあかり。

職人が一つひとつ手づくりした瓶型の提灯に、ロウソクのゆらぎを忠実に再現したLED搭載の照明器具。特許取得のスタンド構造で組み立てもカンタン!提灯本来の美しさと安全性を両立しています。2012年グッドデザイン賞受賞。


びん型ちょうちんスタンドLEDゆらぎ

株式会社鈴木茂兵衛商店
茨城県水戸市袴塚1-7-5


お互いの気配を光で感じる、コミュニケーション型IoT照明。

離れて暮らす家族や恋人と2個1ペアで使う「wesign」は、Wi-Fiによる通信機能付きのIoT照明。あかりを通じてお互いの気配を感じられ、人と人がゆるやかにつながる新しいコミュニケーションツールです。贈り物にも最適。


wesign

Javasparrow株式会社
東京都千代田区神田佐久間町1-8-4アルテール秋葉原708


折り紙のようなフォルムで植物が宙を舞うアートな花器。

ステンレス製のシャープなデザインと、植物のやわらかな雰囲気とのコントラストが美しい花器。付属のフックと糸で吊るすと少しの風で宙を舞って、自然の趣を身近に感じることができる新しいスタイルのフラワーベースです。


The Hanging Vase

HITTITE
京都府木津川市鹿背山大木谷37番地


執筆者情報

Masako Segami

島根生まれ。海と山に囲まれた山陰の港町で育ち、島根大学卒業後、1993年より通販会社にて商品企画、新規事業企画などを経験。広告制作プロダクションを経て1999年株式会社スクーデリア設立に参加。以降、編集&コピーライター、各種企業のコンセプトブレーンとして商品開発、広告・販促企画、ツール制作などのクライアントワークをはじめ、暮らしや文化にまつわる情報誌の編集制作を行う。日本各地のものづくり取材インタビュー実績多数。